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フラワーライフ振興協議会 会長からのご挨拶 | 伊勢フラワーサミット フラワーライフ振興協議会 会長からのご挨拶 – 伊勢フラワーサミット

伊勢フラワーサミット

事務局からのお知らせ

2021.03.25 UP

フラワーライフ振興協議会 会長からのご挨拶

フラワーライフ振興協議会 会長 松村吉章です。

 

昨年9月に発足いたしましたフラワーライフ振興協議会は、この半年間に全国30箇所以上で催しを開催して参りました。

『第1回伊勢フラワーサミット』はこの取り組みのいわば集大成となります。

コロナ禍でこれまでの当たり前の日常が失われたことにより、私たちはそれがいかに大切なものであったかのか気づくきっかけを得ました。日々の暮らし、毎日の営み、変わらずあり続けることの幸福と豊かさを再認識する機会でもありました。また人と人のつながりや絆の尊さについても改めて認識されました。

花はこのような世の中にあって、人と人とをつなぎ想いを届ける愛と希望と明るさの象徴であります。

 

「伊勢やいま 女神の咲かす 桜かな」ー俳人 伊藤伊那男

皆さん伊勢までの道中、山をふんわりと淡いピンクに霞ませる山桜を目にした方もおられることでしょう。芽吹いたばかりの新芽の淡い黄緑色とのグラデーションがふんわりと目を優しく癒してくれます。

いのち芽吹き花咲く季節に、伊勢神宮の鎮座する地でこの度「伊勢フラワーサミット」を開催させていただけること、それ自体に大きな意味合いがあります。おかげさまでここに開催の運びとなりましたこと極めて感慨深く、お力添え頂きました全ての皆様方へ御礼申し上げます。

 

今回の「伊勢フラワーサミット」には、全国より40名近くのリーダーやこれからの花業界を牽引する面々が集まって参ります。

「次世代リーダー」とは、”次世代の社会に生きる全ての人の幸せと真剣に向き合い事業活動を通じ一歩でも社会をより良い方向に導くべく行動ができる人財”と定義をしています。

 

我々は、花にまつわる仕事をしています。

「100年後も この仕事を継続するには」
「世の中が 花でいっぱいの 美しい世界であり続けるには」

私たちは今どのようなあり方を選択したらよいのでしょうか。

自社のみならず業界全体を、さらには花を通じて創造される幸福な世界を全体として広く俯瞰して見渡すとき、生産、流通、販売、小売、消費、花文化、あらゆるステークホルダーに共有可能な価値とは何でしょうか。

今回の「伊勢フラワーサミット」では、伊勢神宮からサステナビリティとは何かを学び、皆さんとともに考える機会となるプログラムを用意しています。

花をめぐる持続可能な創造的進化をイマジネーション豊かに想像してみましょう!

 

さて、伊勢神宮はなぜ1300年もの永きにわたって、同じ姿を保ち続けることが出来たのか。

伊勢神宮は20年に一度 式年遷宮を行います。

西洋では絶対不変の永遠を目指し建物を堅牢な石で造ります。
一方、伊勢神宮の神殿は朽ちやすい素木と萱で造られます。
一見、脆弱で非合理的にも見えます。

しかし細胞を更新し新陳代謝をするがごとく、20年おきに遷宮を繰り返すことで、古代の様式を今も変わらず保ちながら、最も古く、かつ、新しい姿を維持しています。

世界でも類を見ない特別な場所、それが伊勢神宮です。

自然の摂理に則った、柔軟性ある変化の中で調和をとりながら永続性を保ち続けるあり方は、遺伝子を受け継ぎ、繰り返し新たに生まれゆく生命の営みそのもの。

古くなったものを作り替えて常に若々しくして永遠を保つという日本独自の常若(とこわか)という思想は、西洋の合理主義的な思考とは趣を異とするものです。

 

八百万の神を信仰してきた日本人はあらゆるものの中に神霊の存在を感じ取ってきました。
稲(命の根という意味を持ちます)にも、ヒトにも、そして花にも、神につながるいのち・たましいが宿っています。

宇宙の理を受け入れ従う自然の摂理に寄り添うあり方は、人間の尊厳と命を尊重するという本質を守る哲学に他なりません。

そしてその哲学は、私たち人類の繁栄を支えつづけてくれている地球と大自然の恵みへの尊敬と感謝の念から生じるものです。

永きにわたり持続可能な営みを連綿と続けてきた伊勢神宮において世界最古のSDGsの実践とその継続を手本に学び、明日につながる永遠という花を咲かせる。その想いを定める場として、これを第一回とし、以降毎年の行事として開催を続けて参ります。

 

この度の「伊勢フラワーサミット」を、共に学び共に教えあいながら、未来への希望とビジョンを共有できる機会にできれば主催者としてこれ以上の幸せはありません。

 

 

変わらないために、変わる。 その先へ。

 

 

令和3年3月26日

フラワーライフ振興協議会

会長 松村吉章

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